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文学・評論 外国の著者5
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文学・評論 外国の著者5
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文学・評論 外国の著者5
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ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)


J.D.サリンジャー
¥ 924 通常24時間以内に発送
★★★★

ライ麦畑でつかまえて (白...
『読み易さ』。とにかく読み易く、あまり本を読まないという10代後半の学生さんには是非とも一度は読んでほしい。難しい言葉も使われていない為、無駄に頭を使うことなくすんなりとストーリーにワープすることができるはず。 (個人的には英語力をもっと付けて原文で読みたいところ.....) 大人と子どもの中間であるホールデンの白黒付け難い微妙な心境がまるで過去の自分を望遠鏡で眺めているようで非常に考えることが多い。 "現実社会"を知ってしまったからこそ分からなくなってしまったこと。知らないからこそ分かること、見えること...。 大人と子ども。嘘と真実。矛盾と逆説のなかで生きるということを悟らさせられるたのが私がこの本を読んだときの収穫である。ファンタジーやSFのような想像のなかでの感動ではなく、もっと身近な感覚での。 私たち10代後半の学生は特に大人と子どものボーダーが曖昧であるからホールデンの社会批判、あるいは自己嫌悪、混沌とした視界の中のストーリーに強く感じるものがあるのではないだろうか?やっと読めました、この本。 野崎孝訳の『ライ麦畑でつかまえて』は文体が読みにくく、3年もかかって読め...

赤と黒 (まんがで読破)


スタンダール
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

赤と黒 (まんがで読破)
貴族界の立志出世が主だが、反面、恋愛についても一つのテーマとして取り上げられている。 恋焦がれる女性を手に入れるには? 主人公ジュリアンは一つの恋の真理を伝えている。 大概の男は...、 「好きだと言えば、女は惚れると思っている。」 でもそれは大間違いで、男の告白(エゴ)に女は貞操の危機を感じてしまい、逆に心を閉ざしてしまうんだということ。 納得!!! 恋愛苦戦中の貴方、一見する価値ありですよ。 まさに時間を忘れて読んでしまいます。 1人の平民が、ナポレオンのように立身出世を目指す物語です。 ちなみに赤というのはフランス軍の軍服で、黒というのは宗教関係者の着る衣装の色です。 赤と黒のどちらかで出世しようと懸命に頑張る主人公。 最後には、衝撃的な結末が待っています。 まさに傑作と言える1冊です。一昔まえ、岩波から出ている赤と黒を読んでいて、途中で挫折した苦い経験を持っていた私ですが、これは漫画だけあってすらすら読めました。 内容も物語の主要な部分を上手に消化していて、特に不整合なところも無く、よくまとまっていると思います。(きちんと小説を読んだ方は、納得のいかないところもあるかも知れ...

リア王 (まんがで読破)


シェイクスピア バラエティ・アートワークス
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★

リア王 (まんがで読破)
最後のクライマックスで号泣しました。ネタばれしない程度にレビューを一言。 本書より引用「人間はみんなこの茶番の劇場に泣きながら生まれてきた」 この作品は小説では読んだことがないのですが、あまりにも感動したので原文を読んでみました。漫画で読むなんて邪道かも知れませんが、はっきり言って漫画の方が訴えかけるものが多いです。とても崇高な作品です。30分程度で読めるので是非読んでいただきたいです。 いわゆるキャラクターものの漫画ではないのでとても新鮮に読むことができます。 憎しみ、裏切り、権力争い、階級制度といった人間のゆがみを全面に押し出し、それが最後に死によって昇華され、完結するのです。愛と死は表裏一体だということが良くわかりました。登場人物の描き方が上手で、親しみやすいので是非そのほかのシェークスピアの作品を漫画で出版してほしいです。あまりにも悲劇過ぎるのでハンカチを用意されたほうがいいです。絵はきれいなんだけど。 話がとびとびで、理解に苦しむ。 あまり伝わらない。シェイクスピアというのは、ロミオとジュリエットを書いた人ということしか知らなかった。 でも、この作品もかなりおもしろい。 お...

人間の土地 (新潮文庫)


サン=テグジュペリ 堀口大学
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

人間の土地 (新潮文庫)
10年前に読んだら意味がよくわからなかったけど、今なら十分理解できます。聖書が「book of books」といわれることも納得ですね。内容については他のレビュアーの方が書かれている通り、素晴らしいものです。一度で終わらず、事ある度に読み返したりしています。この本は基本的にはサン=テグジュペリの自伝です。なのに、タイトルは「人間の土地」。それに、内容は、飛行としての体験、行く先々で出会った人間や同僚の話ばかり。なぜ、このタイトルなのか?それを悟ったとき、なにか新しい目を持ったような気がしました。是非読むことをお勧めします。「経験は僕らに教えてくれる、愛するということは、お互いに顔を見あうことではなくて、一緒に同じ方向を見ることだと」。 フランス文学の代表的な名著のひとつ。最初に私が本書を読んだのはもう20年以上前のことだ。しかし、本物は時代を経ても色あせない。飛んで、戦って、愛して、生きたサンテグジュペリの魂が、本書を開くたびにまた新しい勇気をくれる。「救いは一歩踏み出すことだ。さてもう一歩。そしてこの同じ一歩を繰り返すのだ」。そして、ああ、そうだった、まだ何かできることはあるかな...

夜間飛行 (まんがで読破)


サン・テグジュペリ
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

夜間飛行 (まんがで読破)
この本は、仕事と家族・命どちらが尊いかという市場原理主義に対する問いかけの文学です。 現代においても十分通じる内容です。 「人が死んでまで、橋を完成させる必要があるのか。別に回り道をしてもいいじゃないか。」という老人の声が心に残りました。 とても考えさせられる文学で、30分ぐらいで簡単に読めます。 遅くまで仕事をしている人に、とてもおすすめしたい本です。 とても素晴らしかった!星を10個つけたいくらい!! 正直、読む前はさほど期待はしていませんでした。「まんがで読破」シリーズで 「ファウスト」「ツァラトゥストラかく語りき」と同時に発売されたので「ついで」に 購入しました。 「夜間飛行」という小説があるのは以前から知っていましたし、著者は『星の王子さま』と 同じ著者:サン=テグジュペりという事も知っていました。 どうせ読む前はどうせ童話やおとぎ話のようなハッピーエンドな話だと思っていました。 しかし、読み終わるとと怒涛のような感動に包まれました。今までレビューなんて 書いたことは無かったのですが、「夜間飛行」のあまりの素晴らしさに書かずには いられませんでした。 航空郵便事...

星の王子さま (新潮文庫)


サン=テグジュペリ
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

星の王子さま (新潮文庫)
読み易い訳が素敵。 28歳にして初めて読んだのだが、最初の感想は、子供が読んで理解できるのであろうかという点。 「目に見えない、けれど大切なこと」は、何となく解っていてもおいそれと口にできるほど確かではない哲学だと思う。 自分の好きな人達の中に未だ読んだことのない人が居たら、薦めて行きたい。 そんな1冊。恥ずかしながら、この作品を今まで読んだことがありませんでした。 タイトルも作者も知っているけれど どんなお話なのかすら知らなかったのです。 この作品はみずみずしい感性を持っているうちに読んでおいた方がいいと思います。 そうすれば、どんなに大人になっても寄り添っていける作品なんだろうなーって。 私は読むのが遅すぎたな。 そのせいか、あまり印象に残らないんです。 そんな自分の感性がとても残念です。私は高校生になって、 初めてこの作品を読みました そして、 こんなにも愛しくて切ない 心温まる作品があったのだと驚きました。 「王子さま」と人々の 何でもない言葉の掛け合い、 けれどそこから「大切なもの」を 見つけ出すことが出来るのだと感じました。 まだこの作品を読んだことがない方は、 是非読ん...

イワン・デニーソヴィチの一日 (新潮文庫)


ソルジェニーツィン 木村浩
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★★

イワン・デニーソヴィチの一...
「おい、赤軍水兵諸君、がんばれよ、外は絶対零下三十度だぞ!」「こんな日が、彼の刑期のはじめから終わりまでに、三千六百五十三日あった。閏年のために、三日のおまけがついたのだ...」。 旧ソ連の田舎の中学校の無名教師がノーベル文学賞に輝くことになった名作中の名作である。それだけのことはある。とにかく、すごく面白い。一瞬のスキもなく、読者を極寒のシベリアに引きずり込んで離さない。中身は200ページ程度だから、そんなに時間はかからない。そして、残るものは重い。 ソルジェニーツィン氏が死去したというニュースが本日流れた。89歳。激動の人生を駆け抜けた旧ソ連の反体制派の象徴だった。「収容所群島」や「ガン病棟」も面白かったが、一冊となるとやはりこの作品だ。冥福を祈りたい。 この作品にあるのは「人間愛」でしょう。酷寒にそれぞれの立場で閉じ込められてしまい、その状況下に居合わせた人間達のさまざまな反応が描かれています。ラーゲルに押し込まれながらいまだ不器用な外側の人間過ぎるフェチュコーフとブイノフキイの最後の予感とラストの2ページの鮮やかさが非常に印象に残ります。 たった一日の出来事をここまでの...

フラニーとゾーイー (新潮文庫)


サリンジャー 野崎孝
¥ 500 通常24時間以内に発送
★★★★★

フラニーとゾーイー (新潮...
J・D サリンジャーの小説って、基本的に、イノセンスについての物語だと思います。J・D が執筆活動を辞めたのは、イノセンスについて書き尽したからなのかな?と思います。イノセンスを忘れてしまった世の中に、それを伝えるのが彼の役割だったのかも知れません。彼の転身について、映画俳優の J・デップは「あれは輝かしい転身だ。」と言っていました。けれど、我々日本人にとっては、彼が今何をしているのか、何をして食べているのかが、不思議で仕方ありませんよね。とっても感動的なお話です。あまりにも理性的にインテリに育てられてしまって頭でっかちで繊細なフラニーとゾーイーのお話。 兄弟間の愛情、家族愛、 最後の二人の電話での会話に涙がでてきます。。 最後読み終わってなんとなく、幸せに生きていく道がある っていう気持ちになれます。 私は信者でないのにカトリックの女子中・高校だったので、宗教にたいする疑問なるものに12歳の頃がら悩まされたり、感動したり困惑したりしていたので(週1回の宗教の時間や、朝夕のお祈りの時など)その点も、なんだか読んでいて共感できた。 グラース家のフラニー(末っ子)とゾーイ(下から2番目...

ハムレット (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 420 通常24時間以内に発送
★★★★★

ハムレット (新潮文庫)
高校時代の一夏に演劇をやった事がある。文化祭の一環に演劇コンクールというものがあり それの練習で夏休みを費やしたわけだ。僕の行っていた高校はかような行事が大変盛んで 授業より行事で存在感のある人が尊敬されていた。 そんな夏に 演劇コンクールのために 新潮文庫でまとめてシェイクスピアを読んだ。何か役に立つと 15歳の僕が考えたのだろう。 今考えると 15歳にシェイクスピアはちょっと荷が重かったと思う。口ではシェイクスピアが描き出した「人間の苦悩」というような話をしていたが 所詮たいした苦悩などしてきていない高校生の生意気だけであった。それはそれで青春時代のエピソードとして 今でも僕のどこかに残っている。 シェイクスピアというと まずは本作ということになると思う。ハムレットは読んだことがなくてもハムレットという名前は皆が知っている。「ハムレットの心境」とは今でも良く使われるではないか。 「To be , or Not to be. That is the question」という言葉は 映画「荒野の決闘」でドクホリディが朗読した場面での有名だ。 そうして それがシェイクス...

キャッチャー・イン・ザ・ライ (ペーパーバック・エディション)


J.D.サリンジャー
¥ 924 通常24時間以内に発送
★★★★

キャッチャー・イン・ザ・ラ...
『読み易さ』。とにかく読み易く、あまり本を読まないという10代後半の学生さんには是非とも一度は読んでほしい。難しい言葉も使われていない為、無駄に頭を使うことなくすんなりとストーリーにワープすることができるはず。 (個人的には英語力をもっと付けて原文で読みたいところ.....) 大人と子どもの中間であるホールデンの白黒付け難い微妙な心境がまるで過去の自分を望遠鏡で眺めているようで非常に考えることが多い。 "現実社会"を知ってしまったからこそ分からなくなってしまったこと。知らないからこそ分かること、見えること...。 大人と子ども。嘘と真実。矛盾と逆説のなかで生きるということを悟らさせられるたのが私がこの本を読んだときの収穫である。ファンタジーやSFのような想像のなかでの感動ではなく、もっと身近な感覚での。 私たち10代後半の学生は特に大人と子どものボーダーが曖昧であるからホールデンの社会批判、あるいは自己嫌悪、混沌とした視界の中のストーリーに強く感じるものがあるのではないだろうか?やっと読めました、この本。 野崎孝訳の『ライ麦畑でつかまえて』は文体が読みにくく、3年もかかって読め...

星の王子さま―オリジナル版


サン=テグジュペリ
¥ 1,050 通常24時間以内に発送
★★★★★

星の王子さま―オリジナル版
私はこの本をたぶん学生の頃(中学生か高校生のとき)に買ったんだと思います。先日実家に帰省したときにすることもなく暇で、実家の本棚に置きっぱなしになっていたこの本を「確かつまんなくって・・最後までよんでいなかったな・・」と手にとって時間つぶしに三十を超えた年齢で読みました。10代の感覚ではきっとわけがわからないと思います。大人になってやっと、この感じを理解することができました。こんな話だったんだ・・・とずっと放置していた本を10年以上の歳月を経て、読むことになろうとは不思議な気持ちで一杯でした。言いたいことはなんとなくわかる・・程度の理解です。でも、ピンクかブルーの淡い色のインクの染みのように私の心にじんわりと広がり残っています。当時は全然気がつきませんでしたが、対象は「小学六年生・中学生以上」とされています。でも、これは思うに本当に、年をとった大人じゃないと理解できないんじゃないんでしょうか・・・。王子さまという子供を受け止められないんじゃないんでしょうか・・。そして二十代より三十路超えした大人こそ、よんで「ふう〜ん」と思える作品だと思います。名作!とは思いません。でも、真髄はスピリ...

ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)


サリンジャー 野崎孝
¥ 460 通常24時間以内に発送
★★★★★

ナイン・ストーリーズ (新...
perfect day for bananafishを『バナナフィッシュにうってつけの日』と訳 してしまう野崎さんの能力に感嘆しきりですが、過去には『バナナ魚日和』なんてい う、まるで小津安二郎の映画のタイトルかと思わせる名訳もあったのには、ますます 驚きです。 サリンジャーは「ライ麦」の方を先に読んでいて 後にこちらを読んだのですが。面白かったです。 結局サリンジャーの描きたいことは、 「登場人物達はみんな混乱していて、暴言を吐いて、乱暴になっているけれどそれは この登場人物たちが、心がきれいで繊細で壊れやすいゆえの事なのだ」 ということだと思う。 10代で読んでいたらここに自分をいくつも見つけてかけがえのない本になっていた可能性もある。あいにく僕が読んだのは20代になってから。。。そうはならなかった。 ただいろんな事に「クソッ!!」って思う気持ちは今もあるけどネ。 ロック的だと思います。ニルヴァーナなんか好きな子達にもすすめたい。あとがきで訳者の野崎氏言及されているように、この短編集では多くの子供たちが登場する。 そして、僕は、サリンジャーは子供という存在を描くのが抜群に上手...

ハツカネズミと人間 (新潮文庫)


ジョンスタインベック
¥ 340 通常24時間以内に発送
★★★★★

ハツカネズミと人間 (新潮...
確かに名作だが、こんなに悲しい結末の話に星5つは付ける気になれません。 短編で読みやすく(慣れないと読みにくいかもしれませんが)展開はスムースで全く違和感もなく、感動的な小説です。 途中まで黒人の話だと思って、黒人の歴史を調べて、1865年に終わった南北戦争どころか、1970年ころまで、ひどい差別があって、1990年にはロス暴動があって、と思いながら読んでいたら、メインの二人は白人であることがわかりました。で、"The Painted House""To Kill a Mockingbird"などに出てくる貧しい白人の話などを思い出しながら読みました。 いくら名作でも107ページでこの値段は高すぎるのではないでしょうか。他の作品とまとめて一冊にするとか。Jhon Steinbeckの愛読者は賛成しないでしょうが。 レニーとジョージのコンビと,彼らをとりまく人間達を描写することで,スタインベックは 『人間とは一体何か』 ということをこの短い小説に要約しようとしていたのではなかろうか。 登場人物の言動には,人と人との深い心のつながりと,それと紙一重のところに横たわる 『差別...

読書について 他二篇 (岩波文庫)


ショウペンハウエル
¥ 525 通常24時間以内に発送
★★★★★

読書について 他二篇 (岩...
ショウペンハウエルの主張の一つに、 「思想家⇔学者」「思索⇔読書」「(古典の)精読⇔(新書の)多読・速読」 といった二項対立を置いて前者に優位を与えている、というものがある。 この主張はもっともではあるが、 一方で誤解を招きそうな一義的な書き方も気になる。 例えば「読書は思索の代用品にすぎない」など。 思索することの材料として読書(インプット)があり、 それを表現する(アウトプット)ということがあるとすると、 思索はその中間にる「咀嚼」のようなものだと思う。 そして思索は、絶えず情報・知識を取り込むような多読・速読では十全になされず、 そうした思索が十全になされていないで書かれた書物のことを 「悪書」といっているのではないだろうか。 古典を精読することの意義はそこにあると思う。 新書の多読・速読に比べて、精読することには読者が思索する余裕がある。 書かれた内容について吟味しながら、自身の思索を深め、読み進めることが出来る。 (何もしない、無為な時間を過ごすのが思索の基本であるという意見もあるかもしれないが) とすると、古典が精読に向いているということは確かにあるが、 読む本自体(...

夜間飛行 (新潮文庫)


サン=テグジュペリ 堀口大学
¥ 580 通常24時間以内に発送
★★★★★

夜間飛行 (新潮文庫)
『夜間飛行』と、 『南方郵便機』の二作。 『星の王子さま』と並ぶ、 サン=テグジュペリの代表作である『夜間飛行』は、 彼を作家としての確固たる地位に押し上げた。 まだ、飛行機で飛ぶことが、 今ほど安全ではない時代に、 自らもパイロットして労働していた作者が、 そのストイックなまでの、 郵便航空機の世界を、 詩的な文体で綴った物語。 「幸福は義務の中に」、 そう言える労働が、 ほとんど失われた時代に、 あこがれてしまうような、 郵便飛行に携わる人々の姿勢。 クールであり、 情熱的な向き合い方に、 強く惹かれていく。 『南方郵便機』は、 サン=テグジュペリのいわゆるデビュー作。 訳者は、 『夜間飛行』以上に優れた作品と評している。 いつ還らぬ人となるかわからない、 危険な仕事に従事する郵便飛行士たち。 未知の航路を開拓しつつ、 彼らは郵便を届け続ける。 その危険な労働は、 命を落とすことも少なくなかった。 作者の自伝的要素の強作品で、 恋人(不倫・・・?)であるジュヌビエーブとのくだりは、 なんとも言えず、 切なさと、甘...

キャッチャー・イン・ザ・ライ


J.D.サリンジャー
¥ 1,680 通常24時間以内に発送
★★★★

キャッチャー・イン・ザ・ライ
『読み易さ』。とにかく読み易く、あまり本を読まないという10代後半の学生さんには是非とも一度は読んでほしい。難しい言葉も使われていない為、無駄に頭を使うことなくすんなりとストーリーにワープすることができるはず。 (個人的には英語力をもっと付けて原文で読みたいところ.....) 大人と子どもの中間であるホールデンの白黒付け難い微妙な心境がまるで過去の自分を望遠鏡で眺めているようで非常に考えることが多い。 "現実社会"を知ってしまったからこそ分からなくなってしまったこと。知らないからこそ分かること、見えること...。 大人と子ども。嘘と真実。矛盾と逆説のなかで生きるということを悟らさせられるたのが私がこの本を読んだときの収穫である。ファンタジーやSFのような想像のなかでの感動ではなく、もっと身近な感覚での。 私たち10代後半の学生は特に大人と子どものボーダーが曖昧であるからホールデンの社会批判、あるいは自己嫌悪、混沌とした視界の中のストーリーに強く感じるものがあるのではないだろうか?やっと読めました、この本。 野崎孝訳の『ライ麦畑でつかまえて』は文体が読みにくく、3年もかかって読め...

ライ麦畑でつかまえて―The catcher in the rye (Kodansha English library)


J.D.サリンジャー J.D.Salinger
¥ 798 通常24時間以内に発送
★★★★★

ライ麦畑でつかまえて―Th...
遠い昔、日本語訳を二回読みました。 評判に違わぬ、繊細な思春期を描いたいい本ですね。 日本語で読んだ頃の記憶は、“繊細な痛み”でした。 そして今回、英語で通読して思うことは、 痛みよりも、より暖かで、豊かな繊細さでした。 sonuvabitch(son of a bitch)みたいな口語表現が満載で、 英語らしいリズムが、まるで音楽のようです。 タイトル The Catcher in The Rye の本当の意味が解ったのも嬉しいですね。 英語的には易しめ(高校レベル)と言っていいでしょう。 本書は活字の大きさも適当で、とても読みやすいです。 お勧めします。楽しめます。どんな言葉で表現したとしても上手く捉える事が出来ない。そのぐらいこの小説にはすべてが詰まっている。とても「大人への反抗」だなんて一言では括れないのだ。一人の少年が高校を飛び出してからNYをさ迷い歩くそれだけの話なのだが、読むうちに様々な感情や思いが頭をもたげ、それがずっと離れない。人によっては、もしかしたら、一生この小説と向き合う事になるかもしれない。主人公のホールデン・コールフィールドは持てる限りのウィットとアイロ...

百億の星と千億の生命 (新潮文庫 セ 1-5)


カール・セーガン
¥ 700 通常4〜5日以内に発送

百億の星と千億の生命 (新...
・・・

リア王 (光文社古典新訳文庫)


シェイクスピア
¥ 560 通常24時間以内に発送
★★★★★

リア王 (光文社古典新訳文...
3人の娘を持つリア王が強烈なエゴを抱いて無慈悲な行いを末娘に 行うところから、様々な人物のエゴが錯綜し悲劇へと繋がります。 16世紀の作品ですが、その頃から人はエゴに支配された生き物で 数世紀を経て何も進歩していないことに改めて気づかされ、また 本書が持つ時代を超えた普遍性に驚き、 更に競争が第一義となったこの世の中で、本書が示す単純で明快 な教訓=人が人の為に生きる(人を思いやる心を持つ)ことの大 切さ、にハッとさせられました。 今の時代では、このような純粋なテーマや設定で物語が描かれる ことは不可能だと思うので、優れた含蓄のある古典として一読の 価値があると思います。 シェークスピアの悲劇の一つ、「リア王」。表向きの愛情表現に惑わされて姉娘二人に財産を譲ったものの、たらいまわしにされる姿は現代の家族像にも投影され、そういった演出もされる劇である。安西訳は言葉使いも現代風であり、すらすらと読み進める。舞台上の動きまでが想像できる活き活きとした文章である。「傍白」という言葉にまで注釈がついている親切さは、そこまでしなくてもとも思ったが、シェークスピアを難...

マクベス (新潮文庫)


シェイクスピア 福田恒存
¥ 380 通常24時間以内に発送
★★★★★

マクベス (新潮文庫)
マクベス。魔女の予言。誰もかれもがマクベスにその手を汚せとささやく。 「きれいはきたない。きたないはきれい」という魔女のなぞの言葉・・・・。 それは完全無欠な人生を歩むには、邪魔者を殺しその手を汚すしかなく、 その手を汚したくなければ完全無欠な人生など歩めはしない(王にはなれない)という強迫なのだ。 それがマクベスの鍵となる文句。その強迫に操られてマクベスは死ぬ。 シェイクスピアの作品は、実際の演劇を見てから読むに限る。舞台での台詞のテンポと臨場感を一度経験しておくと、文学として読む作品に生命が宿る感覚を覚える。 どの作品もそうだが、マクベスも、シェイクスピアの人間の本質と弱さをシニカルに描いた作品と言うべきだろう。無闇に人生訓のようなものを導き出すのは良くないが、やはりどうしても、シニカルな視線の中に、学び取らねばならないものを感じてしまう。この作品では、魔女の囁きにそそのかれ、独善的となり、高揚した主人公が、冷静さを失ったゆえに、結局は身の破滅を導く、というストーリー。治世というレベルでなくとも、あらゆる人生の場面で、こんなことはあるものだ。 それにしても、やはりシェイク...